バイオマスとは、化石資源を除いた動植物由来の生物資源の総称で、この生物資源から作られるエネルギーが
バイオマスエネルギーであり、再生可能エネルギーとして法律で規定されています。
発電時や熱利用時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素をほとんど排出しない優れたエネルギーであり、
太陽光と水と二酸化炭素、そして生き物の営みがあれば無限に再生し続けるエネルギー源なのです。
現在、稼働もしくは計画中のバイオマス発電所のほとんどが5,000kw以上の大規模施設です。
この規模では莫大な燃料が必要になり、広範囲から燃料を調達しなければなりません。
一方、2,000kw未満の小規模バイオマス発電施設は、地域の資源量に則している上に、
排熱の利用も行いやすく、エネルギー効率は最大で80%まで利用が可能になります。
太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスによって発電した電気を、
国が定めた価格で電力会社が一定期間買い取るよう義務付けたのが「固定価格買取制度」(FIT)です。
再生可能エネルギーの普及を目的に2012年7月から導入されました。
バイオマスは、燃料の種類や発電規模によって細かく規定されています。
さらに平成27年度から、未利用材を燃料とする小規模木質バイオマス発電(2,000kw未満)の調達価格が、
1kwhあたり40円に設定されたことで、未利用材を地域資源として活用しやすくなりました。
太陽光発電
風力発電
水力発電
バイオマス発電
地熱発電
バイオマス | メタン発酵ガス | 間伐材由来の木質バイオマス | 一般木質 | 建築資材廃棄物 | 一般廃棄物 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2,000kw未満 | 2,000kw以上 | |||||
調達価格 | 39円+税 | 40円+税 | 32円+税 | 24円+税 | 13円+税 | 17円+税 |
調達期間 | 20年間 |
バイオマス | メタン発酵ガス | 間伐材由来の木質バイオマス | |
---|---|---|---|
2,000kw未満 | 2,000kw以上 | ||
調達価格 | 39円+税 | 40円+税 | 32円+税 |
調達期間 | 20年間 |
バイオマス | 一般木質 | 建築資材廃棄物 | 一般廃棄物 |
---|---|---|---|
調達価格 | 24円+税 | 13円+税 | 17円+税 |
調達期間 | 20年間 |
(平成27年4月)
7府省(※)が共同で地域を選定し、地域の特色を活かしたバイオマス産業を軸として
環境にやさしく災害に強いまち・むらづくりを目指すバイオマス産業都市構想の実現に向けた取組が、7府省の連携で支援されます。
(※)内閣府、総務省、文科省、農水省、経産省、国交省、環境省